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- 個人ブログ気ままに・・
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- 2017/06/15
- Hide.N
前回からの続き・・・
人間一つのことが理解できると今まで理解できなかった事が解ってしまうものだ。
人の本当の気持ちなんかわからないし解る必要もなかった。
ただ自分自身がどう有るかと言うことと自分以外の人に対してどう向き合うか
それが最近になってようやく分かった。
お店をオープンするまで美容人生で初めて一月ハサミを持たなかった時があった。
バタバタでようやく開店して初めてのお客様を迎えた時に何も考える事もなくスタイルを造る事が出来たのだが、もっと緊張するというか、感動的な感情が沸くものと思っていたが自分で思っていた以上にこの仕事が体になじんでいたようだ。
久しぶりにスタイルを造ったという感じもしない。
至極普通に出来た。
当店は訳アリで急きょ開店を余儀なくされたので十分な準備期間もなくオープンした。
長年勤めたお店からのお客様に事前にお知らせする時間的精神的余裕も無く、当時カルテ枚数は3000以上あったが、お知らせ出来たのはごく少数の方達だった。
自分には変なこだわりが有って、勤め先のお客様は自分のお客様ではなくお店のお客様でありスタッフ全員のお客様であると。
今でもそう思っているが、しかし美容師というのは感情的には自分のお客様だ!と思うのも事実である。
それを他のスタッフやお客様に悟られずに接客する事がスマートであると今でも強く拘ってる。
勤めてるときは顕著でスタッフからはお客様に対して淡泊な印象を与えてたと思うし、そのことがお店オープンする事を長年お世話になったお客様へのお知らせを躊躇させていたのも事実だ。
今思うと非常に無礼な事をお客様にしていた。
思い返すとそのことを後悔する気持ちと、勤め先で義理を果たした安堵と自分に課した基準を成し遂げた達成感と今でも複雑な心境だ。
しかしお客様は物ではない。選択肢は常にお客様が主導であることは事実だ。